こんにちは! 統合失調症歴11年の大地です! 今12年目で3月18日で13年目になります(>_<)/
今回のタイトルは、統合失調症の再燃の前兆にしたのですが、それについての研究しているポルトガルの病院の研究結果の要約と解説になります。この論文は「レビュー論文」で、複数の研究をまとめて結論を出しています。
結論から言うと、この研究結果では睡眠の乱れは再燃の前兆になる可能性があるという内容でした。では、具体的のどういった内容なのか書いていきたいと思います!!下のリンクが元の論文になります。
まず初めに、僕が初めて再燃した時も、実は睡眠時間を大幅に削っていました。僕の場合は当時統合失調症という自覚がなかったので、友達と何時間も寝ずに遊びまわっていました。これは意図的に寝なかったのですが、論文では意図的ではなくても睡眠に関しての異常が出るという研究結果がありました。
1つ目の研究では、スマホの睡眠日誌を使って統合失調症患者を追跡した研究になります。
研究結果として、再燃したというエピソード15回の内10回で睡眠時間が減少していたことが分かりました。そしてその内の6回では精神状態悪化より先に睡眠低下が起きました。
このことから睡眠低下の後に、症状悪化という順番が見られるケースがありました。
睡眠に関して異常が見られたら、症状が悪化するサインの可能性が十分にあるということです。
2つ目の研究はメタ分析になります。メタ分析という言葉を知らない人のためにざっくりメタ分析の意味について解説します。あるテーマに関する複数の独立した研究結果(一次研究)を収集し、統計的手法を用いて定量的に統合・再分析する『研究の分析』の手法です。個々の研究よりもサンプルサイズが大きく、精度の高いエビデンス(信頼できる根拠)を提供するため、医療(EBM)や社会科学で最も質の高いエビデンスとされることが多いです。
ここから睡眠の乱れと精神症状に関するメタ分析の要約と解説です。
大規模研究では統合失調症患者『5135人』を対象に複数研究を統合して分析しました。
その結果、睡眠障害は病気の全段階で高頻度(前駆期・急性期・慢性期など全て)で見られることが分かりました。そして、睡眠の乱れは精神症状と関連する重要な要因と報告されています。
これらで分かるのが、睡眠が乱れ始めたら生活リズムを正すことを心掛けた方がいいということです。
しかし、過度に気にしてストレスを抱えると、睡眠とは違うこと(ストレス)が原因で病状が悪化するので、焦らず落ち着いて主治医の先生に相談しましょう。
焦ることがストレスになって、不安や緊張が続く(体がこわばる・落ち着かない)という症状が出る可能性もあります。勘違いしてほしくないのですが、睡眠が乱れたらすぐに再燃するとは書いていません。落ち着いて対処することが大事です。
3つ目ポリグラフを使った研究
睡眠を客観的に測定する装置(睡眠ポリグラフ)を使った研究では、統合失調症の人の睡眠にはいくつかの特徴があることが分かっています。例えば、寝るまでに時間がかかる(入眠が遅い)、睡眠時間が短い、夜中に目が覚めやすく睡眠の効率が低いなどです。つまり、ベッドにいる時間に比べて、実際にしっかり眠れている時間が少ない傾向があります。
そして、睡眠の質にも特徴があります。特に深い睡眠(徐波睡眠)が減少している研究が多く報告されていて、深い睡眠は、脳の回復や記憶の整理、神経ネットワークの安定に関わる重要な睡眠です。これが減ると認知機能や感情の調整に影響が出る可能性があります。
睡眠紡錘波(スリープスピンドル)という脳波の減少があります。これは睡眠中に現れる脳の活動で、記憶の形成や脳内の情報処理、視床と大脳皮質(脳の情報をやり取りする回路です!)に関係しています。統合失調症ではこの睡眠紡錘波が少ないことが多く、研究者はこれを視床と大脳皮質の回路の異常と関係している可能性があると考えています。
一方で、REM睡眠(夢を見る睡眠)にも変化が報告されていますが、この部分は研究によって結果が少し異なります。REM睡眠の始まるタイミングや密度が変わるという報告がありますが、うつ病のように一貫した特徴があるわけではないとされています。
この論文では睡眠障害は単なる結果ではなく、精神症状と互いに影響し合うと説明されています。例えば、睡眠が悪くなると精神症状が悪化し、症状が悪くなるとさらに睡眠が悪くなる、という悪循環が起きる可能性があります。
神経学的な説明としては、いくつかの脳の仕組みが関係していると考えられていて、統合失調症でよく言われるドーパミンの過活動は睡眠と覚醒の調節にも影響しますし、GABAという抑制系の神経の働きの低下も睡眠の生成に関係している可能性があります。
123を含めてこの論文の結論
統合失調症では睡眠障害が非常に多く、深い睡眠や睡眠紡錘波などの睡眠の構造に異常が見られることが多い。これらの睡眠異常は脳の視床―大脳皮質回路の機能異常と関係している可能性があり、精神症状や病気の経過とも関連していると考えられる。
要約はこんな感じだったのですが、この論文だけではなく実際にどうかを調べた結果、統合失調症の研究では、再燃の前兆が研究や臨床でよく報告されるものの中で1番多く報告されているものが睡眠障害でした。
これらを踏まえて、統合失調症の療養の仕方は人それぞれあることは分かっているけど、睡眠を大事にしないといけないことは療養するうえで重要なことだと考えていいと感じました!!
今日も一緒に療養生活頑張りましょ(=^・^=)/


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