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統合失調症 主治医の先生が見ている世界|家族・当事者が見ている世界|実は別の世界を見ています

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こんにちは!大地です!統合失調症歴13年目になります!!(・ω・)ノ
主治医の先生が言っていることから、今の自分がどうすればいいのかを判断することって大事なことだと思うのですが、主治医の先生が何を判断基準に言っているのか分からないことってありますよね。
それについて調べていたところ、家族や当事者は今の現状を良くしようとしているのに対して、主治医の先生は未来の当事者の将来を良くしようとして発言していることが分かりました。
今に重きを置いている家族や当事者と、未来に重きを置いている主治医の先生とでは、見ているものや考えていることの世界が別のものなんです。
今回は、それらの事について詳しく書いてある医学的な観点からの情報と、僕の実体験を書きました。

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① 統合失調症の診療は「年単位」で経過を考えるという医学的背景

統合失調症の診療では、短期間の症状の変化よりも長期的な経過が重視されると報告されています。特に発症後から数年間の経過が長期的な予後に強く関係することが、多くの長期追跡研究で示されています。その中でも3年から5年という期間は、症状の安定や再発、社会機能の変化が現れやすい重要な時期とされています。

長期追跡研究では、初回エピソードの統合失調症患者を数年間追跡し、症状の推移や社会機能を評価する方法が多く用いられています。これらの研究では、3年から5年の間に再発の有無や生活の安定度が大きく分かれることが報告されています。このため統合失調症の診療では、現在の症状の強さだけではなく、数年後の状態を見据えた判断が行われると考えられています。

また維持療法に関する研究でも、症状が安定した後も長期間治療を継続することが推奨されています。再発予防の効果は短期間では判断できず、数年単位の観察によって評価されます。つまり主治医は診察時に今の状態だけを見ているのではなく、将来の安定性を前提に診療を行っている可能性が高いといえます。

統合失調症は慢性的な経過をたどることが多く、再発を繰り返すことで社会機能の低下が進むことが指摘されています。そのため短期間の改善よりも、再発しない状態を長く維持することが重要とされています。この長期的な安定性を評価する際に、3年から5年という期間が一つの目安として用いられています。

このような研究背景から、統合失調症の主治医は診察時に現在の状態だけではなく、数年後の安定性を見据えて治療方針を決定していると考えられます。特に5年前後の期間は再発や機能変化が起こりやすいため、臨床現場でも重要な時間軸として意識されている可能性があります。

僕の体験談

実際に僕が知っている統合失調症患者のご家族の方は、娘さん息子さんなどの当事者に対して、今すぐに何とかしてあげたいと思っている方が多いです。しかし、医学的な観点から考えた時に、今すぐどうにかするのではなく、3~5年特に5年前後の期間は再発が起こりやすいため、お薬を止めることはできないということが分かります。
ご家族の方は、今すぐ何とかしてあげたいという気持ちを強く持っている方が多い印象ですが、今すぐという事そのものが、再発につながる可能性があるので、一先ず深呼吸して、今から5年後にどうかを考えてみるといいです(・ω・)ノ

② 再発予防の研究から見える時間軸

統合失調症の再発に関する研究では、数年間の追跡期間を設定して再発率を評価する方法が一般的に用いられています。抗精神病薬を継続した群と中断した群を比較した研究では、一年以内の再発だけではなく、3年から5年の間に再発率の差が拡大することが報告されています。この結果から、統合失調症の再発リスクは短期間では判断できず、数年間の経過を見る必要があるとされています。

また維持療法の研究でも、症状が安定した後に治療を継続することで長期的な再発率が低下することが示されています。この長期的という評価も、3年から5年の観察期間で判断されることが多くなっています。つまり主治医が薬の量や治療方針を決める際には、今の症状だけではなく、数年後の再発リスクを考慮していると考えられます。

さらに再発は一度起こると、その後の社会機能や生活の安定に影響を与える可能性があると報告されています。このため再発を防ぐことが重要な治療目標とされており、長期間の安定維持が重視されます。この長期間の安定を評価する際に、5年前後の期間が臨床研究で多く用いられています。

このような研究結果から、統合失調症の診療では再発しない状態を数年間維持できるかが重要とされます。主治医が生活リズムやストレス管理について助言するのも、短期間の改善ではなく、将来の再発予防を目的としている可能性があります。つまり診察時には、今の状態よりも数年後の安定性が意識されていると考えられます。

僕の体験談

僕自身が統合失調症を発病した当初は、主治医の先生にお薬の内容をすべて任せていました。その時、徐々にお薬の量が増えていき、体が動けなくなってしまいました。その後、それがお薬が原因だとわかり「体が重くて1日中動けに日が続いています」と言いました。
その当時飲んでいたお薬はエビリファイとリスペリドンでした。僕の言葉を聞いて、主治医の先生がリスペリドンを減らしてくれたので、僕のお薬の飲む量は、エビリファイが増えてリスペリドンが減る形になりました。
僕にとってはリスペリドンが体に合わないお薬だったらしく、「次の受診で前よりも体が軽くなりました」と言うと「それは良かった!」と言ってはくれたものの、お薬自体の総量を変えずに、エビリファイに統一してくれました。この時、お薬自体の総量を変えなかったのは、今の僕ではなく、5年後の僕を見据えていたからだと感じています。

③ 長期経過研究が示す「5年後を見据える診療」

統合失調症の長期経過に関する研究では、5年前後の追跡期間が多く設定されています。これは症状の安定や社会機能の回復が数年単位で変化するためです。短期間の観察では一時的な改善なのか、長期的な安定なのかを判断することが難しいとされています。

5年追跡研究では、症状の安定だけではなく、就労や生活の自立などの社会機能も評価されます。これらは短期間では変化が見えにくく、数年間の経過を見る必要があるとされています。このため統合失調症の治療では、今の症状の軽さよりも、将来の生活の安定が重視されます。

また慢性期の統合失調症では、薬の調整も慎重に行われます。急激な変更は再発リスクを高める可能性があるため、長期間の安定を確認しながら少しずつ調整されます。このような治療方針も、数年先の状態を見据えていると考えられます。

統合失調症の診察は一回ごとの変化ではなく、長期的な流れを重視する診療です。そのため主治医は診察時に現在の状態だけではなく、数年後も安定しているかという視点を持っている可能性が高いといえます。研究で多く用いられている5年前後の評価期間は、臨床現場においても重要な時間軸として意識されていると考えられます。

このような背景から、統合失調症の主治医は診察時に5年先の安定を見据えて治療方針を決めている可能性があると推測されます。

僕の体験談と今回の記事の振り返り

僕自身もそうだったし、統合失調症の子供がいるご家庭の家族の方の考えを聞いても、今すぐに何とかしたい。何とかしてあげたい。という気持ちが強いと感じました。また、当事者本人に聞いても、今どうかを主治医の先生に話すことが多く、主治医の先生が数年後を見据えて考えているという事を知らない方が多いと感じていました。
僕は、再発・再燃して幻聴とフラッシュバックが出るようになったときに、当時の主治医の先生から「10年スパンで考えましょう」と言われました。この時、一般論を言っていたのではなく、僕のお薬の量や再発した時の僕の様子から、主治医の先生が培ってきた経験をもとに、10年スパンで考えるという事を言ったのだとわかりました。
僕が再燃・再発して幻聴とフラッシュバックが出てから8年が経ちましたが、10年スパンで考えるのであれば、幻聴とフラッシュバックに関してはあと2年は療養に専念する必要がある可能性が高いと感じています。最近出てきている幻視に関しては、次の受診で何年スパンで考えればいいかを聞きたいと思っています!!(/・ω・)/

参考文献

Robinson D, Woerner MG, Alvir JM, et al. Predictors of relapse following response from a first episode of schizophrenia. American Journal of Psychiatry.

Leucht S, Tardy M, Komossa K, et al. Antipsychotic drugs versus placebo for relapse prevention in schizophrenia. Cochrane Database of Systematic Reviews.

Harrow M, Jobe TH. Long-term outcome of patients with schizophrenia. Journal of Nervous and Mental Disease.

Emsley R, Chiliza B, Asmal L, et al. The nature of relapse in schizophrenia. BMC Psychiatry.

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