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統合失調症の関係者は考え方として持っておきたい|当事者は私自身の専門家に|家族は当事者と自分自身の専門家に|自分を知ることで『もっともっと良い人生を!』|臨床的リカバリーとパーソナル・リカバリーを医学的な観点から

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こんにちは!大地です!統合失調症歴13年目になります!!
僕が統合失調症歴13年目で、今年の4月3日(2026.04.03)に再燃して幻視がみえるようになって、その時に、妄想症状のアポフェニア・異常意味顕現などもあると言われたことから考えた事なのですが、今現状だと、幻視・幻聴・妄想の陽性症状の全てが症状として出ています。
今の僕って、他の統合失調症関係者からしても結構絶望的な状況だろうなって思う方は多いと思うんですよ(笑 13年目にして一度に陽性症状3つが突如として出てきてしまっているので( ̄▽ ̄;)
それでも、僕は普段と変わらない生活をしていて、普段と変わらず趣味の事を調べたり、統合失調症関係者の為になることをブログで発信してみたりと、自分で思っている以上にメンタルのダメージは少ないのかなと感じています。

そこで、統合失調症におけるリカバリーっていったい何?って振り返って考えてみることにしました。
その時に、僕が感じたのは僕は『ただ単に治療を受けているだけの人』『ただ治療を受けるだけの患者』という括りではない僕が居るから、また何年もかけて治していかなければならないような大きな再燃をしても気にならなかったのかなと感じています。

統合失調症は100人いれば100通りの症状や治療方法があると言われていますが、僕の場合はストレスによる症状の悪化がもの凄く多いと感じています。しかし、他の人はどうかと考えた場合、必ずしもストレスが症状悪化・症状回復の原因の大部分であるとは言い切れません。
自分が何で体調を崩したのかを、世界中の誰よりも詳しく分かるのは自分だけだと感じています。って事はですよ、自分の症状や体調の変化に関しては世界中の専門家より自分が一番詳しくなれるんです!!

そして、それはご家族の方たちにも同じことが言えて、家族としての当事者との日常生活の過ごし方は自分自身が世界一詳しい専門家になれるんです!!
要は、当事者も家族もそれぞれがそれぞれの専門家になることで、並走していけるパートナーとしての関係性を築いていけるんじゃないかなって感じました。

今回は、臨床的リカバリーとパーソナル・リカバリーを医学的な観点から具体的にまとめたので、ぜひ読んでみてください!今回は長文なので、時間のある時にじっくり読むことをお勧めしますm(_ _)m

並走という言葉を今後もどんどん使っていこうと考えているのですが、分からない方もいるかもなので、一応並走についてまとめた記事も貼っておきます。こちらを読んでから読むとより分かりやすいと思います!

統合失調症関係者に必要な考え方|統合失調症の共感|実際は並走の方がもっと大事|共感は一般的な日常生活の中だけで十分|なぜでしょうか?医学的な観点から
こんにちは!大地です!統合失調症歴13年目になります!!突然ですが、僕はピアヘルパーという資格を持っています。大学の授業で取れる資格だったので、念のため持っておいたのですが、その時に学んだ内容から、統合失調症において当事者を共感することに関しての考え方について書いていこうと思います。とある医学教授が「統合失調症の当事者にはとにかく共感することが大事です」という言葉を使っていました。僕は「ん?統合失調症の症状は100人いれば100通りで、一人ひとりの症状が違うのに共感できる人っているの??」という疑問を持ちました。そもそも、共感というものは前提条件として他者の感情や状態を理解することなので、同じ…
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①序論

本書の序論では、精神疾患における「回復」という概念が、従来の医療中心の枠組みだけでは十分に説明できないことが示されます。これまでの精神医療では、症状の軽減や消失、再発の予防、社会機能の回復といった客観的な指標が重視されてきました。これは臨床的リカバリーと呼ばれ、医療モデルに基づく回復の定義です。

一方で、症状が残っていても充実した生活を送り、自分なりの価値や意味を見出している人がいるという現実があります。この事実は、回復を単に症状の有無だけで判断することの限界を示しています。ここで提示されるのがパーソナル・リカバリーという考え方です。

パーソナル・リカバリーは、本人の主観的な体験を中心に据えた回復であり、どのように生きるか、何を大切にするかといった人生の質や意味に焦点が当てられます。この概念は、当事者の経験や語りの中から発展してきた背景を持ちます。

この視点では、医療の役割も変化します。医療は単に症状を取り除くことを目的とするのではなく、本人が自分らしい人生を築くことを支える手段として位置づけられます。医療者中心の考え方から、本人中心の考え方への転換が求められます。

回復は一直線に進むものではなく、状態の変動を含む過程として理解されます。良い時期と困難な時期が交互に現れながら、その中で意味を見出していくことが回復の本質とされます。この考え方は、完全な治癒を唯一の目標とする従来の見方とは異なります。

序論は、回復の意味を再定義する必要性と、その背景にある価値観の転換を示す役割を持っています。

僕の場合はパーソナル・リカバリーができているからなのか!?

先ほど、僕は大きな再燃をしてもメンタルは少なかったと言いましたが、これは臨床的リカバリーはできていなくても、パーソナル・リカバリーはできているからなのではないでしょうか!
僕が知っている人で、社会復帰をしているのに、いつまで経っても「あれもできなくなった」「これもできなくなった」と、できなくなったことを話し続けている人を知っています。これって、社会復帰ができるという事は、臨床的リカバリーは僕の何十倍も何百倍もリカバリーができているんですよ。
しかし、パーソナル・リカバリーができていないから、いつまで経っても本格的にリカバリーが進むことはないんだと思っています。病気をどう直すかではなく、病気でも今日一日楽しかったという小さな積み重ねがあれば、パーソナル・リカバリーを一歩ずつ進んでいけるのかなと感じています。また、ご家族の方も、思いつめて悩んでいる方が多いのですが、そんな中でもちょっとした当たり前の日常に喜びを感じられれば、心にゆとりができて、ご家族の方自身もパーソナル・リカバリーができるのかなと感じています。
『人は誰もが心の当事者である。』僕はそう考えているので、症状がないから辛いことはないと考えるつもりはありません。家族が統合失調症になってしまったショックから立ち直るために、当事者は統合失調症でも楽しい人生を送るために、誰もが心の当事者として、パーソナル・リカバリーの道を進んでいきましょう!

②回復の定義

②では「回復」という言葉の意味が整理され、臨床的リカバリーとパーソナル・リカバリーの違いが明確に示されます。

臨床的リカバリーは医学的な視点からの回復であり、症状の消失や軽減、再発の予防、社会的・職業的機能の回復、安定した状態の維持といった要素によって評価されます。客観的に測定できる点が特徴であり、治療効果の判断において重要な基準となります。

これに対してパーソナル・リカバリーは、本人の主観に基づく回復です。症状の有無にかかわらず、希望を持ち、自分にとって意味のある生活を送り、自分らしい役割を見出している状態が重視されます。この回復は数値で測ることが難しく、本人の体験や語りが中心となります。

両者は対立するものではなく、互いを補い合う関係にあります。ただし従来の医療では臨床的リカバリーが中心となり、パーソナル・リカバリーの視点が十分に扱われてこなかったという課題があります。本書はその偏りを見直す必要性を示しています。

回復は結果ではなく過程として捉えられます。回復した状態に到達することだけでなく、そこに至るまでの変化や経験が重要な意味を持ちます。途中での後退や再発も、この過程の一部として理解されます。

回復の形は人によって異なります。ある人にとっては仕事に戻ることが重要であり、別の人にとっては安定した日常生活を保つことや人との関係を築くことが中心になることもあります。この多様性を尊重することが、パーソナル・リカバリーの特徴です。

このセクションは、回復を単一の基準で捉えるのではなく、個人の価値観に基づいた多面的な概念として理解する枠組みを示しています。

会社の経営者で統合失調症になってよかったと言っている人がいます

統合失調症の当事者で、会社をいくつも経営している方がいるのですが、その方は「統合失調症になってよかった」と言っています。僕は以前「良い訳ないだろ!」と、否定的な気持ちになったのですが、僕は統合失調症になったことで、統合失調症になる前なら辛いと言っている人がいても、『努力不足』『根性がない』と感じていただろうと思っています。
僕自身、どれだけ辛いことがあっても、『根性が足りない』と自分に言い聞かせて生きてきていたからです。辛いと言っている人に『根性が足りない』と言ったことはありませんでしたが、辛いという言葉の意味を分からない人だったと感じています。
しかし、統合失調症になって、根性ではどうにもならない体調不良、幻視・幻聴・妄想が出てきて、そのつらさを僕自身が経験しています。今の僕なら辛いと言っている相手の辛さを親身になって聞ける人になっていると感じているので、統合失調症になったことで分かるようになった考え方もあるという事が、事実としてあります。
これは、他の当事者でも家族でも統合失調症というものと向き合うことになって、初めて出会う感覚や考え方はあると考えています。統合失調症をただの害悪な病気で終わらせようとするのではなく、それによって自分がどう成長できたのかを考えられれば、人生の視野が広がると感じています。

③回復の中核|プロセス

③はパーソナル・リカバリーを支える重要な要素が整理されています。後に「CHIMEモデル」と呼ばれる枠組みであり、日本語では五つの要素として理解できます。

一つ目は「つながり」です。人との関係や社会的な結びつきが回復の基盤となります。孤立は回復を妨げる要因となりやすく、家族や友人、同じ経験を持つ人との関係が支えになります。安心して関われる関係の中で、自分を表現できることが重要です。

二つ目は「希望」です。未来に対する見通しや可能性への信頼が回復を前に進める力となります。希望は内側から生まれるものでもあり、他者との関わりの中で育つものでもあります。

三つ目は「アイデンティティ」です。病気によって揺らいだ自己認識を再び築いていく過程です。「患者」という役割だけに限定されず、多様な側面を持つ存在として自分を捉え直すことが重要になります。

四つ目は「意味」です。人生における価値や目的を見出すことを指します。経験にどのような意味を与えるかによって、生き方の方向性が変わります。仕事や趣味、人間関係などが意味の源になります。

五つ目は「主体性と力の回復」です。自分の人生について選択し、決定し、行動する力を取り戻すことです。支援はこの力を奪うものではなく、引き出す形で行われることが求められます。

これらの要素は互いに関係しながら働きます。人とのつながりが希望を生み、自己認識の変化につながるといったように、複数の要素が影響し合いながら回復が進みます。

この枠組みは、回復を具体的に理解し、支援に生かすための指針として重要な役割を持っています。パーソナル・リカバリーを実践に結びつけるための基盤となる考え方です。

④アイデンティティと回復

④は回復における「アイデンティティの再構築」が中心的なテーマとして扱われます。精神疾患を経験すると、多くの場合「患者」という役割が強く意識されるようになります。この役割は医療的には必要な側面を持つ一方で、本人の自己認識を狭めてしまう可能性があります。

病気の経験によって、自信の喪失や自己評価の低下が起こることがあります。周囲からの偏見やスティグマも影響し、「自分はできない存在である」という否定的な自己像が形成されやすくなります。このような状態では、回復のプロセスそのものが妨げられることがあります。

ここで重要になるのが、アイデンティティの再構築です。これは単に元の自分に戻ることではなく、新たな自己像を形づくる過程を意味します。病気の経験を含めた上で、自分がどのような人間であるかを再び定義していくことが求められます。

回復においては、「患者以外の役割」を持つことが大きな意味を持ちます。例えば、働く人、学ぶ人、誰かを支える人、趣味を楽しむ人といった多様な役割です。これらの役割は、自己認識を広げ、人生に複数の軸を持たせることにつながります。

また、語りの重要性も指摘されます。自分の経験を言葉にし、それを他者と共有することによって、出来事に意味を与えることが可能になります。語り直しの過程は、自分自身の理解を深め、アイデンティティを再構築する手段となります。

アイデンティティの回復は一度で完了するものではなく、時間をかけて変化していく動的な過程です。環境や経験の変化に応じて自己認識も変わり続けます。この柔軟性が回復を支える要素となります。

このセクションは、回復を単なる症状の改善としてではなく、「自分は何者か」という問いに向き合う過程として捉える視点を提示しています。自己の再定義こそが、パーソナル・リカバリーの核心の一つであると位置づけられます。

僕の経験上この言葉は覚えておいた方が良いです

『リカバリー=回復』という言葉を使う人は多いですが、この言葉と『リビルド=再構築』『リボーン=生まれ変わった・再生した』この二つの言葉は統合失調症と向き合う上で重要になります。
統合失調症は脳の病気なので、リカバリーも、リビルドも、リボーンもできます。気持ちの持ち方としては、リボーンという考え方。つまり、生まれ変わった気持ちで『リビルド=再構築』していく。それが『リカバリー=回復』の道だと考えています!

⑤支援とサービスへの示唆

⑤では、パーソナル・リカバリーの考え方が、精神医療や支援サービスにどのような変化をもたらすかを論じています。従来の医療は専門家主導で進められることが多く、治療の目標や方法は医療者によって決定される傾向がありました。

パーソナル・リカバリーの視点では、本人の価値観や目標が中心に置かれます。支援は「何が正しいか」を押し付けるものではなく、「その人にとって何が重要か」を共に考える形で行われます。この考え方は、本人主体の支援への転換を意味します。

支援者の役割も変化します。専門知識を提供するだけでなく、本人の強みや可能性を引き出すことが求められます。本人の選択を尊重し、意思決定を支える姿勢が重要になります。これはエンパワメントを促進する関わり方です。

また、ピアサポートの重要性も強調されます。同じ経験を持つ人同士の支え合いは、希望や現実的な見通しをもたらします。専門家には提供しにくい共感や理解が得られる点で、大きな価値があります。

サービスのあり方としては、柔軟性と個別性が求められます。画一的なプログラムではなく、個々のニーズや目標に応じた支援が必要とされます。生活全体を視野に入れた支援が重要であり、医療だけでなく、住まい、就労、社会参加といった領域との連携が不可欠です。

リスクに対する考え方も見直されます。従来は失敗を避けることが重視されてきましたが、回復の過程では挑戦や試行錯誤が不可欠です。適切な支援のもとでのリスクテイクは、成長や自己効力感の向上につながります。

支援の目的を「症状の管理」から「人生の再構築の支援」へと広げる必要性を示しています。サービス全体が回復志向に基づいて設計されることが求められます。

⑥結論|パーソナル・リカバリーの意義

回復とは単に症状が消えることではなく、その人が自分らしい人生を生きることにあるという視点も重要です。

臨床的リカバリーは重要な要素であり続けますが、それだけでは十分ではありません。パーソナル・リカバリーの視点を取り入れることで、より包括的な回復の理解が可能になります。この二つの視点を組み合わせることが、今後の精神医療において重要とされます。

回復は個別的であり、同じ形は存在しません。誰にとっても共通するゴールがあるわけではなく、それぞれの人生の文脈の中で定義されます。この多様性を尊重することが、回復志向の基本となります。

また、回復は終点ではなく継続的な過程です。状況や環境の変化に応じて、回復の意味や目標も変わり続けます。この動的な性質を理解することが重要です。

社会的な側面も無視できません。偏見や差別の存在は、回復を困難にする要因となります。個人の努力だけでなく、社会環境の改善も必要とされます。包摂的な社会の実現が、回復を支える基盤となります。

本書は、精神医療のあり方に対して実践的な問いを投げかけています。本人の声を中心に据え、人生全体を視野に入れた支援へと転換することが求められます。この視点は、支援者だけでなく社会全体にとっても重要な意味を持ちます。

結論として、回復とは「生き方の再構築」であり、個人の主体性と意味づけの中で進んでいくプロセスです。

参考文献

Slade, M. (2009). Personal Recovery and Mental Illness: A Guide for Mental Health Professionals. Rethink Mental Illness.

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