僕が精神疾患を持っているから気づけたこと

統合失調症
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こんにちは! 統合失調症歴11年の大地です!

精神疾患を持つとその日の体調によってできることできないことが出ていきます。
その体調の変化は精神疾患を持っている当事者や、当事者の体調不良の状態を詳しく知っている家族の方にしかイメージできないものだと感じています。

僕自身、統合失調症になって初めて自分の意思とは関係のない『できないこと』に対して理解できるようになったという状態です。

では、精神疾患とは無縁の世界で生きている人たちに焦点を置いて考えます。
『できないこと』があると伝えた時に、なぜ昨日まで『できていたこと』が今日『できない』のか。これが、分からないと思うんですよ。
病気の症状を聞いて、病名を聞いてある程度理解してくれていると思っても、昨日と今日での違いがありすぎると、やっぱり分からないという状態になると思います。

そこで、伝え方として気になったのが、『精神疾患がを持っているから』『精神疾患だから』という伝え方です。一言に精神疾患と言っても色々な病気・色々な症状・症状の波・症状の度合い・同じ病名でも人によって違うなど、人によってどこまででも違うんです。
このことから、もし精神疾患のイメージがある人は自分のイメージの中の精神疾患と違う状態の人に直面した時に、『精神疾患だからできない』と言うと、その人に対する理解ができないんですよ。そして、理解ができないと誤解されてしまうことがあります。

例えば、その日その日で本当に体調が変わっていて、本当に病気の症状なのに、「この人はその気分でやらない性格だ」と思われてしまうんです。つまり、悪いイメージが付くような誤解のされ方をされてしまうんです。

これは、『病気に対する理解がないわけではない』です。理解しようとしても理解できないんです。

これに関してもっと分かりやすく言います。
同じ統合失調症の当事者同士でも『精神疾患だからできない』と言われたら、実は相手のことを正確に理解することは不可能なんです。あくまで自分の経験と重ねて「おそらくこういう事だろう」というイメージはできますが、それはあくまで憶測にすぎないんです。

ここで重要なポイント!!
病気の症状を知らない人に対しては、『精神疾患だから』という抽象的な言葉を使うのではなく、具体的に自分の症状を伝えることが大事!!

例えば、今日は『病気の症状で体が思うように動かない』『病気の症状でメンタルが辛くてできない』など具体的に言いうことが大切です。上記のような言い方をすれば、できなくても『あくまで病気の症状でできないのであって、自分の意思とは関係がないこと』『自分にはこういう症状があるということ』など、自分の言い方次第で自分の症状のことを知ってもらえます。

精神疾患とは関係ない人でも、学校や会社を休む時は『風邪を引いたので休みます』『コロナにかかったので休みます』など、病気で休む人はいます。これらは具体的にどういう症状なのかが理解されている病気だから具体性を持っているんです。

先ほども話したように、精神疾患という言葉に具体性はありません。

『精神疾患だから』と、抽象的なことを伝えるのではなく、自分の症状を具体的に伝えることが大事。

精神疾患は100人いれば100通りの症状があります。病気の症状でできないことに対して話すときは、精神疾患の中の『自分の病気の症状』にだけに焦点を当てて、自分がどういう症状がでるのかを理解してもらうことが大事です。

自分の周りの人に『精神疾患の全体のこと』を理解してもらう必要はないんです。あくまで自分の症状だけを理解していてくれれば、悪いイメージを持たれたり誤解されたりすることは少なくなります。

その日の自分の症状のことは自分にしか分からない。だからこそ、自分のことを具体的に伝えることでより良い人間関係の形成につながると考えています!!

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